「水辺の安全教室」開催内容とその目的について

  パトロールキャップを着用する

パトロールキャップとは、ライフセーバーが

海等で監視業務に従事する際に着用するものです。

「水辺の安全教室」では、バディ同士の信頼感を深めるとともに、注意深く相手を思いやる心構えを最初に持ってもらうために導入しています。

 

普段の水泳授業で使うスイミングキャップとは異なり、ひもの結び方も独特なので写真のようにお互いで確認しあいます。これにより「バディの必要性」を体で感じることができます。

 

   バディチェック

学校授業のなかでも、バディシステムは日常的に採用されていますが、特に水に関わる場合には「複数での行動」が絶対とされています。パトロールキャップ着用時のコミュニケーションから一歩進んだ連帯感・信頼感を得ることができます。

 

「相手に自分の命をあずける」気持ちを持つことによって、これから実施する着衣泳プログラムをより効果的に行うことができます。

 

  着衣泳(セルフレスキュー)

万が一、自分が水に落ちてしまった場合の対処法として着衣泳を行います。

服を着たままで泳ごうとしても非常に困難ということを体感してもらいます。

その後、それではどのようにしたら良いか?を学びます。

 

背泳ぎの姿勢で力を抜き、手足を動かさない「背浮き」の反復練習を行います。このときにバディとの信頼感が重要となるわけです。

 

   身近なものを使ったセルフレスキュー

着衣泳で「背浮き」をマスターした後に、身の回りにあるものを「浮き具」として使う方を学びます。

ペットボトル・レジ袋などを使います。そのほかにも、実際の自然環境のなかでは木片・発泡スチロールなどいろいろなものが「浮き具」になることを学びます。

 

ここまでが「自分の命を守る方法」のプログラムとなります。

 

     身近なものを使った救助法

ここからは、「もし溺れている人を見つけた場合の対処法」を学びます。大原則である「自ら水に入ってはならない」ことを知ってもらいます。

身近なものを投げての救助法として、ロープのついたペットボトルレスキューを体験します。

 

その際、少量の水を入れると、より遠くまで届くことなどのポイントを実際に体験しながら学びます。

 

      ライフジャケット着用体験

近年「ライフジャケットを着用していれば命を落とさずにすんだ」といわれる水難事故が数多く報告されています。

ここでは、実際にライフジャケットを着用し、その性能を体験してもらいます。

 

こどもたちがウォータースポーツをする機会があった時には「必ずライフジャケットを着用する」ということを思い出してもらえれば、悲しい水の事故を未然に防ぐことができると考えます。

 

       レスキューチューブ体験

普段手に取ってみることはなかなかできない本格的なレスキューグッズを実際に使い、泳いで助けることのむずかしさを体験します。

「水泳が得意だ!」という児童にイメージで写真のように助けられるかを尋ねるとほぼ全員が「できる!」といいます。しかし実際には25mも泳ぐことはできません。

ライフセーバーが日々訓練を重ねてもこのような道具がなければ人を助けることはむずかしいのです。「水泳が得意でも泳いで助けることなどできない」ということを水泳が得意なこどもたちにこそわかってもらうことにより、二次的な事故を未然に防ぎます。

 

       レスキューボード体験・リレー

最後の体験として、ジュニア用レスキューボード(ニッパーボード)の体験と、慣れた後でのリレーを行います。

これは、真剣に取り組んでくれたこどもたちへのご褒美ですが、泳力に関係なく楽しむことができます。

場合によっては先生にも参加していただきます。

 

運動会の最後を飾るリレーと同じくらい盛り上がり「水辺の安全教室」が終了します。

 

 

 

「水辺の安全教室」は、

海洋基本法の理念に基づき開催しています

 

 海洋基本法(平成19427日 法律第三十三号)

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国は国民が海洋についての理解と関心を深めることができるよう、学校教育及び社会教育における海洋に関する教育の推進、(中略)海洋に関するレクリエーションの普及等のために必要な措置を講ずるものとする。